「板の上のサバのようにさばかれたのは僕でございました」
約40分の実戦を終えた嵐が、自分をそう笑った。スマスロ 獣王(サミー/2026年10月5日導入)。4号機時代に一時代を築いた名機が、令和にスマスロとして帰ってきた。
嵐の新台考察TV#108は、導入後ホールでの初実戦。結果は差枚マイナス2,102枚と負けたが、マイスロのデータが「設定5と6の間」という数値を叩き出していたにもかかわらず負けたという、この台の難しさがそのまま記録された回になった。
この記事では、スマスロ獣王のスペックとゲームフローを整理したうえで、嵐が実戦で示した狙いドコロをまとめる。

基本スペック
| 設定 | 初当たり | 機械割 |
|---|---|---|
| 1 | 1/326.5 | 97.8% |
| 2 | 1/321.6 | 98.7% |
| 4 | 1/295.8 | 105.6% |
| 5 | 1/287.6 | 108.6% |
| 6 | 1/279.7 | 114.3% |
出玉増加はAT「サバンナチャンス(SC)」。純増は約8.0枚/Gで、ゲーム数ではなくベルナビ回数で管理される。ストック放出型ATを謳っており、SCストックがあればSC終了後の「潜伏」を経由して放出される——これがサバ連だ。
そして初代にはなかった新要素が「超サバ」。突入時の期待獲得枚数は3000枚超という、この台の最終到達点である。
打ち方は中押し推奨
嵐が開口一番に触れたのが打ち方だった。
「左リールから押して赤7付近を狙ってチェリーをフォローする打ち方もあるんですけど、中押しのほうが楽ですし、フラグも見抜きやすい」
手順は中→右リールの順に適当打ち。中・右リール中段チェリーor上段リプレイテンパイ時はチェリーの可能性がないのでそのまま適当打ちでよく、それ以外の場合だけ左リールにチェリーを狙う(ゾウor赤7を目安に)。
中リールの狙い目で情報量が変わるのも面白いところだ。
- 赤7狙い:中段赤7停止で小役以上濃厚。右リール上段にリプレイが停止しなければチェリーor中段チェリーorチャンス目濃厚
- ゾウ狙い:中段ゾウ停止でレア役濃厚
- 3連木狙い:3連木停止でチャンス目or中段チェリー濃厚

なお、チャンス目の停止形は複数存在するが、いずれも第3停止後にリールフラッシュが発生する。見逃す心配はない(打ち方&フラグ解説(中押し))。
通常時:SC高確に入れることがすべて
SC当選契機は「成立役による抽選」「規定ゲーム数到達時の抽選」「ボーナス当選時」「天井到達」の4つ。ただし実質的なメインはSC高確中の抽選だ。つまり通常時の仕事は、まずSC高確に入れることに尽きる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| チャンス目確率 | 1/128 |
| チャンス目からのSC高確移行期待度 | 約40% |
| レア役・規定ゲーム数によるSC高確 | 保証ゲーム数アリ/SC当選期待度 約50% |
嵐が実戦中に繰り返し注目していたのが、このSC高確に入ったかどうかの見極めだ。背景が夕方になればSC高確。そして、もうひとつの判別材料として挙げていたのがドットの色である。

「ドットの色って赤なんですけど、これが青、いわゆる青ドットが出現するとサバンナチャンス高確以上がおそらく濃厚になるんじゃないかな」
謎SC高確に大きな設定差がある
ここが立ち回り上もっとも重要な部分だと思う。
レア役以外からのSC高確移行(=謎SC高確)に大きな設定差があり、設定1は約1/1000、設定6なら設定1の2倍以上。
嵐も実戦前の解説でこう整理していた。「チェリー、レアリプレイ、謎高確。この3つからの移行が確認できればできるほど、高設定の期待度はより上がると思います」。
そして実戦後の考察では、この謎SC高確が目に見えて確認できたのは1回だけだったと振り返っている。ここが後述する「数値はいいのに高設定とは言い切れない」という判断の根拠になった。
規定ゲーム数はシナリオ管理
通常時100G消化ごとのSC高確移行はシナリオで管理されている。
- 基本シナリオ:百の位が奇数(100・300・500・700・900G)でSC高確に期待
- 百の位が偶数(200・400・600・800G)で期待できるシナリオなら高設定のチャンス。さらに初当たりSC中にボーナス高確率へ当選しやすい
- いつもと違うタイミングで期待できるシナリオも存在し、その場合も高設定示唆
天井と設定変更後の恩恵
通常時最大999G消化でSCorボーナス当選(990〜999Gの間に告知)。設定変更時は最大599Gに短縮される(590〜599Gの間に告知)。
そしてこの短縮が効く範囲が優秀だ。
「仮にここでサバ連せずに単発で終わってしまった場合は、設定変更時の恩恵である599G天井が延長されます。もう1周599Gの天井になりますんで、そこの救済は結構熱いです」
設定変更後の天井短縮はサバ連するまで有効。つまりSCを引いても駆け抜けてしまえば、再び599G天井の状態が続く。
AT「サバンナチャンス」:ナビ回数とボーナス高確率

SCはベルナビ回数管理で、ナビ回数は10回or20回or30回orEXの4種類。平均すると約1/3で20回以上が選ばれる。

ただし、ナビ回数を伸ばすだけでは出玉は伸びない。SC中はボーナス抽選が行われており、ここが出玉の本当のカギになる。嵐の説明が的確だった。
「基本的には初期ストックで5連以上を目指すというよりも、このボーナス高確率からボーナスに当てて、ボーナス中にいっぱいストックを貯めて5連を超えるっていうパターンのほうが実戦上多い。だからボーナス高確率に行くかどうかが、まず最初の出玉のカギを握ります」
| ボーナス高確率 | 内容 |
|---|---|
| 移行の合図 | SC中に夕方背景へ移行で濃厚 |
| 継続 | ベルナビ3回発生まで(SCのナビ回数減算はストップ) |
| ボーナス期待度 | 約40% |
| 濃厚パターン | 押し順ナビ矛盾/レア役出現(チャンス目ならボーナス+SCストック1個) |
SC中にはモードも存在する。「通常」「チャンス」「天国」「超天国」の4種類で、サバ連移行時(SC2セット目)はチャンスor(超)天国が濃厚。2セット目以降のほうがボーナス高確率に入りやすい設計になっている。
潜伏とサバ連:29Gの攻防

SC終了後は必ず29G継続の「潜伏」に移行する。SCストックがあれば、この29G以内に放出される。これがサバ連だ。
重要なのは、ストックがなくてもレア役成立時にサバ連昇格抽選が行われること。最後の1Gまで当選のチャンスがある。
初当たり時の数字は押さえておきたい。
- 初当たりSC当選時 → 約50%でサバ連
- 初当たりボーナス当選時 → サバ連濃厚
そしてサバ連が続くほど超サバに期待できる。SC2セット目からSC突入時に超サバストック抽選が行われ、特に5セット目以降から現実的にチャンスとなる設計だ。
ボーナス:160枚と、ダチョウ揃い

ボーナスはBIGとREGの2種類。いずれも内部的にはATの擬似ボーナスで、純増は約8.0枚/Gだ。
| BIG | REG | |
|---|---|---|
| 揃い方 | 赤7揃い | ゾウ揃い |
| 継続 | 15G | 10G |
| 特徴 | レア役・ダチョウ揃いでSCストック抽選 160枚以上獲得でストック濃厚 | SCストック超高確率 押し順ベルでも66%でストック 終了後は超サバへ |
BIG中の「160枚以上」は目押しミスやチェリーの取りこぼしがあっても内部的には取りこぼしナシで計算されるため、実質的には枚数との勝負になる。ただし到達率は11.1%と、簡単ではない。
嵐が実戦中に言っていた通りだ。「ベルをいっぱい引いちゃってる時は、もう何も引かずにそのまま走り切ってくれ、みたいなのがモチベーションになる」。
そしてもうひとつの柱がダチョウ揃い。揃えばSCストック+ループストック抽選が行われる。
| ループストック率 | 振り分け |
|---|---|
| 1% | 16.4% |
| 25% | 16.4% |
| 50% | 32.8% |
| 66% | 32.8% |
| 80% | 1.6% |
50%以上が合計65.6%を占める。ダチョウ揃いを1回引けるかどうかで、その後の展開がまるで変わる。
なお、ダチョウ揃いの目押しについて嵐が実戦的な注意を挙げていた。
「図柄の配置の関係上、マックスまで引き込んでくれない図柄があるみたいなんで、色が出たらなるべく枠内に押すように心がけておいたほうがいい。すっげえ早めに押しちゃうとこぼしちゃう可能性があるんで」
4大サバンナトリガーと超サバ
この台の最終目標が「超サバ」。4大サバンナトリガーの確率が大幅にアップする状態で、突入時は液晶周りの背景がレインボーに変化する。期待獲得枚数は3000枚超だ。
| 4大サバンナトリガー | 内容 |
|---|---|
| 100ナビフリーズ | SC開始時のフリーズでSC100回ナビ濃厚 |
| サバチャンEX | ナビ回数30回超で濃厚。継続抽選に漏れるまで30回ナビがループ |
| キリンSC | ストックを消費せず約80or90%でループ |
| REG | 終了後は必ず超サバへ |
キリンSCは終了後に専用ステージへ移行し、5G間にキリンSCの告知が発生すればループ濃厚。さらに専用ステージ中のレア役でもストック放出抽選が行われ、この放出ではストックが消費されない。ストックなし時にレア役から当選した場合はキリンSC当選+ストック1個獲得で、実質的に2個上乗せとなる。
嵐がこの日ついに触れられなかったのがこの領域だった。「4大トリガーを何かやるまでは、ちょっと打ちたいなっていうふうに思うぐらい、個人的には好きな台」。
SP高確とヤメ時

ヤメ時の判断材料になるのが「SP高確」だ。
サバ連(=SC終了後29G以内のSC当選)後、100G消化時にSP高確移行抽選が行われる。SP高確中のSC当選率はSC高確と同じだが、SP高確中のSC当選時はサバ連濃厚となる。
嵐の立ち回りもこれに沿っていた。「そこで移行すると、本来のSC高確と抽選内容は同じになるんですけど、当選した場合は必ずサバ連がもらえる。だから100ゲーム+αは様子を見るのがアリなんじゃないかな」。
なお、超サバ終了後100G消化時はSP高確移行濃厚だ。
中段チェリーは状況で恩恵が変わる

実戦中盤、嵐が引き当てたのが中段チェリーだった。恩恵は成立した状況で変わる。
| 状況 | 恩恵 |
|---|---|
| 通常時 | ボーナス(BIGorREG)濃厚 |
| SC中 | キリンSC濃厚 |
| 潜伏中 | REG濃厚 |
この並びを見れば分かる通り、潜伏中の中段チェリーが最強だ。REG濃厚=終了後は超サバ確定ということになる。嵐もその場で言っていた。「まかり間違ってREGが出てきたら、とんでもないことになります」。
この日はBIGだった。それでも初当たりでの中段チェリーだったため、サバ連濃厚のBIGとなっている。
小ネタ:告知音を消して光らせる
実戦中、嵐が試していた小技がひとつある。
「腕れっ!っていう音があるじゃないですか。あれが4号機時代になかったから、ダイレクトにサバチャンランプを点けたいという方は、メニュー画面を開いた状態でMAXBETすると告知音が鳴らないみたいなんで」
結果は「そう、静かに光るみたいな」。4号機の静かな告知を再現したい人向けの小技だ。
また、レバーON後に一定時間内でボタンを押す裏ボタン告知も存在する。ただし嵐の体感では「裏ボタンの告知発生率も今作も絶妙ですね」とのことで、押しても告知が入らないケースは普通にある。
実戦結果:数値は「5と6の間」、それでも負けた

この日の嵐は終盤までサバ連に恵まれなかった。6セット、4セットと重ねる場面はあったものの、現実的に超サバが見えてくる5セットの一歩手前で落とす展開が続いた。

結果は総投資62,000円(2,852枚)、回収750枚、差枚マイナス2,102枚。
ところが、実戦データを開いたところで話が一変する。

| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 総ゲーム数 | 5,032G |
| 通常ゲーム数 | 3,825G |
| SC突入回数 | 29回 |
| SC初当たり | 14回(1/273.22) |
| SC最大連続回数 | 6回 |
| キリンSC | 0回 |
| BIG / REG | 3回 / 0回 |
1/273.22は、設定5(1/287.6)と設定6(1/279.7)すら上回る数値だ。嵐も「これ数値だけ見ると6に近い、5と6の間なんですよ」と漏らしている。
では高設定だったのか。嵐の答えは慎重だった。
- サミートロフィーが1回も出ていない
- 設定差があるとされる謎SC高確が、目に見えて確認できたのは1回のみ
- 直撃ボーナスもなかった
「もしかしたら一番下とかではなかったかもしれないですけど」と前置きしたうえで、負けた理由についてはこう総括している。
「じゃあなんで負けたのかって言うと、チャンスを活かせなかったっていうのが大きいんじゃないかな。本当、ボーナス中にもうちょっとダチョウを揃えても良かったんじゃないかな」
まとめ:この台の狙いドコロ
- 打ち方:中押し推奨。中リールの狙い目でフラグの判別精度が上がる
- 通常時:SC高確に入れることがすべて。チャンス目1/128、SC高確移行期待度約40%
- 設定判別:謎SC高確の頻度が最大のポイント(設定1 約1/1000、設定6は2倍以上)
- 天井:通常999G、設定変更後599G。短縮はサバ連するまで有効
- SC中:夕方背景=ボーナス高確率。ここでボーナスを引けるかが出玉のカギ
- BIG中:160枚とダチョウ揃い。ループストックは50%以上が65.6%
- REG:終了後は必ず超サバ。4大トリガーのなかで最も直接的
- ヤメ時:サバ連後は100G+αまで。SP高確なら当選=サバ連濃厚
嵐の締めの言葉を引いておく。
「5セットを超えてきて、6セット、7セット、8セット重ねて、ストック倍々行って、キリンに行ったとか。そういうのを引けた時のパワーは半端ないと思うので、やっぱりそこに至るまでの過程が結構難しい台じゃないかなと」
出演は嵐。設定看破ポイントや狙いドコロ&ヤメ時のさらに踏み込んだ解析は機種ページにまとめている。



