パチンコホールにおけるコロナ対策調査

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パチ&スロ必勝本編集部

「店内の客のマスク着用率96.9%」

これはパチンコホールにおける数値である。当サイトの読者には当たり前のように理解してもらえるだろうが、パチンコホールにおいてマスクをしていない人は入店を断られることもある。

感染のリスクという意味では、パチンコホールでは基本的に他人と話す機会が少ないので飛沫も飛びづらい。ファミレスや喫茶店、居酒屋など飲食が絡むお店では絶対的にマスクを外すタイミングがあるが、パチンコ屋では入店から退店まで一度もマスクを外さないこともある。コロナウイルス感染の確率でいうと、他の業種よりも遥かに低いと言えるだろう。

にもかかわらずコロナ自粛の初期には、正確な知識もない自粛警察およびユーチューバー、マスコミに「感染リスクの高いパチンコ屋がまだ営業している」と散々メシのタネや鬱憤の捌け口にされ、パチンコホールはテレビやSNSで盛大に叩かれた。

そもそも「自粛要請」という言葉がおかしい。自主的に休業を行うという意味であるはずなのに、国やマスコミ、SNSの住人に休業に追い込まれるのは「自粛」ではなく「強制」という言葉を使うべき…と、そのことについて話し始めたらキリがないのでこの辺で話しの舵を戻すことにしよう。

2020年8月3日現在、東京都では再び22時以降の飲食店の営業に対する自粛要請が出てしまった。コロナウイルスの脅威はまだすぐ近くにある。個人個人が感染予防をし、行動の選択を迫られる時代に突入したと言えるだろう。たとえばそれはランチに行くお店を選んだり、通勤手段やルートを変えたり、休日の過ごし方を考えたり…と、日常生活のほとんどに関わってくる。

さて、いよいよ本題。我々の遊び場であるパチンコホールは果たして本当に安全なのか? かくいう筆者も「クラスターが発生していない」とか「他人と喋る必要もないし、台間に飛沫防止シートも張ってあるから大丈夫だろう」といった程度の感覚的認識しかない。

そこで、パチンコホールのコロナ対策はどのくらい実施されてるのだろうか? と思い、ネットを調べてみたところ、あるではないか。ホールにアンケートを採ったサイトが。早速そのリサーチ会社に連絡し記事転用の許諾を得られたので、そちらのリサーチデータを元に今回の特集記事を進めていきたいと思う。

【記事協力】パチンコ業界に特化したマーケティングリサーチ「Sees Research(シーズリサーチ)」
【URL】http://s-research.sees.co.jp/

こちらはパチンコホールやその運営法人、ユーザーなど幅広くパチンコ・パチスロに関する市場調査を行っているサイトだ。今回のコロナ関連調査も様々なメーカーの協力を得て、実に912件ものサンプルを集めている。この業界内でこれだけのサンプル数を確保するのは相当に骨が折れる作業だろう。改めてご協力に感謝。

まずはパチンコホールにおけるコロナ対策の実施率について見ていこう。これは結構驚きの数字が並んでいる。

・遊技者のマスク着用
・入口や店内での消毒設備の設置
・遊技台をはじめとする共有部分の消毒

これら3項目はいずれも実施率96%オーバーと、ほぼどの店舗でも対応しているといった状況だ。パチンコホールの入口でノーマスクの客と入店を止める店員とのバトルを目にしたことがある。「忘れてきたんだからしかたないだろ!」って、オジさん…それはアンタが悪いよ。だって入口にデカデカと「マスクなしの方は入店お断り」って書いてあるもの。はい。マスク着用に関してはかなり徹底していると言って良いでしょう。

また、個人的な経験則になるが、パチンコホールの入口に消毒液が置かれていない店舗を見たことがない。検温設備がある店舗もよく見かける。店内にウイルスを持ち込ませないよう対策されているのだ。これらは他業種の店舗でも行われているであろうことだが、パチンコホールではその徹底ぶりが伺える数字を刻んでいる。もう一度言っておこう。実施率96%オーバーだ。

続いてこちら。

・店内の換気
・入店時や店内での手指の消毒対策
・景品交換時の飛沫対策
・遊技客が入れ替わる際の遊技機周辺の消毒や告知

これらの項目は90~95%の実施率となっている。特に換気に関しては、パチンコホールは「基本的に客が全員タバコを吸う」という特殊な前提に基づいて建築基準法で1人あたり20立方メートル/hの換気量が必要と定められている。なにやら小難しい数字が出てきたが、とにもかくにも、もの凄く換気されてると思ってくれればいい。

景品カウンターでは透明の飛沫防止シートが垂れ下がっているし、景品も直接手渡しではなく台上に置いて渡す形をとるという念の入れようだ。客が席を空けるとすぐに店員さんが台を拭く。これは私の心が狭いだけなのだろうけど、席を立つやいなや店員さんがアルコール清掃をし始めると、まるで自分がバイ菌扱いをされたような気がして少々腹が立つことがある。それくらいすぐに飛んできて清掃する徹底っぷりというワケだ。

さらに…とランキング形式で続けるとキリがないが、パチンコホールは従業員にマスクを配布したり、トイレのハンドドライヤーをペーパータオルに変更したり、入場抽選をオンライン化して密を避けたり、喫煙ブースに人数制限を設けたりと、様々な部分で気を使っているし設備投資もしている。

だからパチンコホールに通ってもコロナには感染しないとは言わないが、先述の「パチンコホールのコロナ対策は充分なのか?」という自分自身の疑問に対しては「多くの店舗が充分な対策を実行している」と回答してもいいのではないだろうか。

現在は個人個人でコロナ感染予防をしなければならない時代になってきている。各々の責任でどう行動するのかを考えなければならない。それは家に帰ったらすぐうがい・手洗いといった基本的なことから、休みの日に誰とどこで何をして遊ぶ…といったさじ加減の難しいものまで様々だ。

当サイトの読者ならば、パチンコで遊ぶというのも選択肢の1つに入ってくると思う。私もその1人であり、たまたま気になって調べたところトントン拍子で情報提供を受けることができたので記事にした次第だ。

皆さんもご自身の行動予定に対して「これどうなってるの?」と思ったら、安心して遊べる場所なのかそうでないのか調べてみてはいかがでしょうか。

text by 副審

パチ&スロ必勝本編集部

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