まさに都市伝説 タッチの真相

プレミアの楽曲に「タッチ」を採用した理由を教えていただけないでしょうか?
また、タッチ以外に採用されそうだった楽曲はありますか?

「都市伝説のようなものを搭載してSNSを騒がせる」という目的だったので、「どうしても『タッチ』を入れたい!」というワケではなく、いくつかの候補の中から選定しました。この仕掛け、実はプロジェクトメンバーだけで極秘に進めた、いわば「最高のイタズラ心」から始まったものでした。ですので、開発本部長はもちろん、役員クラスの方にも知らせずに世に送り出しています。結果的にホール内やネット上で「ハーデスから『タッチ』が流れた」「そんな訳ない! 釣りだ」「万枚にタッチだから」「○○がペルセポネで△△がケルベロスで…」などのコメントや噂がたくさん流れてくれたので、成功だったかなと思っています。その後、役員クラスの方に、笑いながら怒られましたけど(笑)。ちなみに、他の候補曲としては「●けないで」や「地●の星」などがありました。

ハーデスにかかわらず、GODシリーズはシンプルゆえにアツい演出・前兆パターンが多く感じます。開発時点で泣く泣くボツになってしまった演出や前兆パターンなどはあったのでしょうか?

基本的な演出構成は「ミリオンゴッドの演出を冥界モチーフに変更して、新しい演出を+αする」だったので、あまりボツになったものはありません。ただ、1点だけ強烈に印象に残っているもので「冥界への誘い演出」といったものがありました。これは、ミリオンゴッドのブラックホール演出を冥界モチーフに変更したものでしたが、ブラックホールのような闇の渦から無数の手が出現している表現があまりにもグロすぎて、ボツになってしまいました。

お気に入りの演出や、もっとこうすれば良かったと考える演出があれば教えてください。

お気に入りとしてはジャッジメントのケルベロスで横向きに火を吹いている時ですね。この時の第1停止で左に中段黄7が停止したり、中段青7から中段リプレイだったりした時の「3桁来い!!」感がたまらないです。
もっとこうすれば…といった点では、プレミアム楽曲で「タッチ」を搭載したのにもかかわらず、液晶図柄で「373(ミナミ)」をリーチ目にしなかったことは詰めが甘かったな~と感じています。

ノーモアドッグは打ち手の思い

ハーデスの下パネルは通常パネル・ハーデスの顔パネル・ケルベロスパネルの3種類ありますが、幻となった下パネル案などはありますか?
また、ケルベロスパネルはユーザーの思いをくんだ…と言いますか、とてもユーモラスなパネルになっています。このような自虐的なパネルを作るのに抵抗はありましたか?

ミリオンゴッドのようにGOD図柄を大きく表示したパネル案がありましたが、やはりアナザーゴッドとしての差別化を図る意味でボツになりました。
またケルベロスパネルに関しては…人気があってこそ自虐的にできたことで、もし人気がそこまで出ていなかったらきっと抵抗を感じたと思います。

6号機でもハーデスに期待

6号機時代に突入した現在でもハーデスの続編を期待しているユーザーは多いと感じます。ハーデスの続編を期待してもよろしいでしょうか?

ユーザーの皆様の期待に応えられるよう努力します!

6年間の検定&認定期間を終えてホールからハーデスが去ることになりますが、ここまで支えてくれた打ち手のファンの皆さんに何かメッセージをお願いします。

本気はメリハリをつけた出玉仕様なので、きっとファンの皆様は酸いも甘いも色々と経験されたと思います。途中「もう二度と打たない!」など思われたこともあったかと思います。それでも6年もの長い間支えていただき、誠にありがとうございました。
今後も皆様の期待に応えられるよう、また長く楽しんでもらえるような機械をリリースできるよう、開発一同頑張っていきたいと思います!

出展:パチスロ必勝本DX 2020年1月号

1 2

3

特集記事

TOP