5セット確定ではないハーデスのGOD揃い

GOD揃いといえば500G(5セット)以上のGGが確定する…というのが常識でしたが、ハーデスに関してはGG100G+ジャッジメント3個となっています。GOD揃いの恩恵が5セットに届かないことに抵抗はありましたか?

最初は本機でも「ZEUS ver.と同じゴッド揃い=500G」仕様で検討していましたが、プロジェクトメンバーから
「ゴッドステージに500Gいても退屈」や
「500Gもらえるくらいならジャッジメントのハーデスとペルセポネをやりたい!」
などの意見が集中したので、「安定のミリオンゴッド、波乱のアナザーゴッド」に路線変更して今の仕様にしました。余談ではありますが、ケルベロスやペルセポネの仕様に関しても「GODシリーズで100Gスタートもある、波乱な展開がアナザーゴッドハーデスとしてのゲーム性」ということで割り切りました。

全回転の気持ち良さ

ハーデスといえば全回転フリーズの印象が強く残ります。この演出を作った理由・キッカケなどはありますか? 
また、全回転フリーズ時はウエイト解除前(レバーON時)に液晶の数字が回転する特徴があり、これによって察知することが可能でしたがこれは狙ったものでしたか?

キッカケは、開発途中でフラッと現れた開発本部長の
「全回転とか入ってると面白いよね」
の一言からです。ああ言われたら開発としては期待に応えたうえで、想像を超えたものを実装してやりたい!という気持ちで、リール自体も全回転、映像も全回転、比率は1:1:1、GODフリーズのようなレバーONでの衝撃ではなく、第1停止を押忍タイミングでフリーズして画面も壊れたような表現にして衝撃を与えるなど、かなり拘りました。
なお、ウエイトに関してですが、基本的にフルウエイトでブン回される機械だと思い、そこに何かしらの違和感を入れたいといった思いで搭載しました。

どうしても入れたい逆押しイチ確目

GODシリーズのメインのミニリールはあまり注目されない箇所だと思います。そのなかでもこだわった出目などはございますか?
また、逆押しによる確定役のイチ確目は狙って作ったものなのでしょうか?

逆押しのイチ確目は、リール停止制御を組んだメンバーがどうしても入れたい!ということで、その意向をくんで搭載しました。出目に関しては左の「紫7・冥王」が冗談に停止するか下段に停止するか(ボタンを押した位置にもよりますが)で期待度が変わるところはこだわりました。

この状況ならこういう打ち方をして欲しい!などがありましたら教えていただけないでしょうか?

雑誌や動画などのメディアで色々な打ち方やアツい打ち方を紹介していただいているので、今さら新しい打ち方などは紹介できませんが…、まずはフルウエイトでブン回して、全回転のあのレバーON時の違和感には気付いて欲しいですね。あれは本当に脳汁が出ますし、画面がクラッシュするタイミングがわかるのでそのタイミングで液晶を指させるようになれば自分でクラッシュさせた感が味わえます(笑)。
あとは、ヘルゾーン中は液晶の図柄にあわせてなるべくハサミ打ちして欲しいですね。

開発者の方も実際にホールでハーデスを打つ機会があると思いますが、開発者の目線で重視しているポイントはありますか? 
また、ハーデス以外の台を打つときはどのような事を考えながらパチスロを打たれているのでしょうか?

ハーデスの打ち始めは皆さんと同じように「GOD引きたい!」「たくさん出したい!」といった気持ちで打ちますが、やはり途中からは開発者の目線が濃くなってしまいます。打ちながらも「あぁ、この演出頻度はこうしておけば良かった」や「通常時の紫7はジャッジメントのペルセポネ以上にすれば良かった」など、反省しながら打っていますね。
初めて打つ機種の場合はどういったシステムか、どんな新しいことをやっているのかなど、今後の機種制作に活かせればといった気持ちで、完全に「調査」感覚で打っています。ただ、私含め開発者もパチスロが大好きなイチユーザーなので、基本は好きな機械で一喜一憂しながら楽しんで打っています。開発者としての特権は負けた時に「この業界にいるんだから打つのも仕事」などと自分に言い訳できることでしょうか(笑)。

1

2

3

特集記事

TOP